こしょこしょ

ワシの好きな本(主に古書)の備忘録ブログ

朧月 猫の嫁入り

これは、南仙笑楚満人(なんせんしょう そまひと)が書いた本。文化3年(1806年)作であるから、朧月 猫の草紙の天保13年(1842年)よりも前の作品だ。

 

狐の嫁入りならぬ猫の嫁入りの様子が描かれている。

 

 

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角隠しをかぶった嫁と親せきが座敷に集っている。

朧月猫の嫁入 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション

朧月 猫の草紙 

朧月猫の草紙

 

おこまという美猫のにゃんこが、恋しいとらさんと駆け落ちしたり、お姫様のところにもらわれていったり、お姫様のところで ”びちびち”(下痢便)を漏らして暇をだされてしまったりと、浮き沈みの激しい人生(にゃん生?)をおくるお話。

 

しかし、話の終盤の展開は予想外で「えーっつ!?」と口をポカーン( ゚д゚)とあけてしまった。無理やり終わらせた感があるなー。

 

山東京山作のこの絵草紙、おこまちゃんやとらさん、その他のにゃんこが、着物を着ていてユーモラス。絵を見ているだけでも楽しい。

 

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食べた魚にあたって臭い”びちびち”(下痢便)を漏らしてしまい、大慌てで逃げるおこまちゃん。

 

参考サイト

朧月猫草紙. 初編、弐編 - 国立国会図書館デジタルコレクション

朧月猫草紙. 四編 - 国立国会図書館デジタルコレクション